Matt Malpass(マット・マルパス)
ノッティンガム・トレント大学、The School of Architecture, Design and the Built Environment 博士課程修了。ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズにて、インダストリアル・デザイン修士課程のコース・コーディネーター、クリティカル・デザインの研究員、同校のリサーチプロジェクト「Design Against Crime(DAC)」の研究員を務める。デザインを通じた批評的な活動を成り立たせている手法や原理について研究しながら、クリティカル/スペキュラティヴ・デザインを文脈付けるための取り組みを続けている。デザインの批評的かつ社会貢献的なあり方や、デザイン主導のソーシャル・イノベーションについて、またオープン・デザインがどのように社会的影響を及ぼすかについて研究・実践している。
クリティカル・デザインとはなにか?
問いと物語を構築するためのデザイン理論入門
Description
「現状肯定 "ではない" デザインとは?」
クリティカル・デザインとは、問題解決のためではなく、議論を提起するためのデザインです。
近年注目されている "スペキュラティヴ・デザイン" のもとになったデザインの思想/態度でもあり、社会の問題に問いを投げかけ人々を議論に巻き込むデザインとして、これまで欧州を中心に実践されてきました。
問いをデザインし物語を生み出すことで、
また、ユーザーの日常に侵入し現実と虚構をつなぐことで、
当たり前とされている私たちの認識をひっくり返す——
クリティカル・デザインの力は、ここにあります。
本書はデザインを批評的(クリティカル)な実践として捉え、その "もう一つのデザイン" の歴史、理論、実践を1950年代から現在まで概観します。
HCI、参加型デザイン、デザインリサーチ、デザイン・フィクション、スペキュラティヴ・デザインなど、多様な概念や領域に触れながら整理がなされるので、新しいデザインの言説をつかみたい方にもおすすめです。
今求められる、最適化や効率化をこえて機能する別なるデザインの可能性に、本書で入門しましょう。
★日本語版付録
「クリティカル/スペキュラティヴ・デザインは、日本においていかにして可能か?」座談会
水野大二郎×太田知也×岡田栄造×長谷川愛×岩渕正樹
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試し読み:「クリティカル/スペキュラティヴ・デザインは、日本においていかにして可能なのか?」 座談会 vol.01
試し読み:「クリティカル/スペキュラティヴ・デザインは、日本においていかにして可能なのか?」 座談会 vol.02
ISBN:978-4-8025-1158-2
定価:本体3,200円+税
仕様:A5判変型/288ページ
発売日:2019年11月27日
著者:マット・マルパス
監訳:水野大二郎、太田知也
翻訳:野見山桜
デザイン:村尾雄太