Google流 ダイバーシティ&インクルージョン:インクルーシブな製品開発のための方法と実践
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Google流 ダイバーシティ&インクルージョン
インクルーシブな製品開発のための方法と実践

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  1. Google流 ダイバーシティ&インクルージョン:インクルーシブな製品開発のための方法と実践
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  5. Google流 ダイバーシティ&インクルージョン:インクルーシブな製品開発のための方法と実践
¥2,860 (税込み)

Description

ダイバーシティとインクルージョンのある組織の構築は、あらゆる業界のビジネスにとって必須の課題です。多様性のある市場に参入しなければ、潜在的な莫大な収益と、ユーザーのコアニーズに合ったプロダクトをつくるチャンスを失います。

では、このビジネス上の「理由」は確立されていたとして、その「方法」についてはどうでしょうか? いったいどうすれば、市場シェアを獲得しつつ、見過ごされてきたグループに向けたよりインクルーシブなプロダクトをつくり、多様化する世界に適応できるのでしょうか?

Googleのプロダクトインクルージョンチームは、そのための戦略を築き上げてきました。本書は、そうした彼らの足跡をたどる実践的なガイドです。Googleで「プロダクトインクルージョン」の責任者を務めるアニー・ジャン=バティストは、プロダクトやサービスの開発プロセスにインクルーシブデザインを組み込む方法を教えてくれます。読者は、リスクを抑えつつ収益性を向上させるインクルーシブプロダクトをデザインするための重要な戦略とプロセスのひとつひとつを学ぶことができます。

革新的なGoogleのプロダクトインクルージョンチームから、アイデア出し、UXリサーチ/デザイン、ユーザーテスト、マーケティング、またマネジメント、リーダーシップなど、さまざまな視点でインクルージョンのためのベストプラクティスを学ぶことができる一冊です。


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→試し読み: はじめに

ISBN:978-4-8025-1216-9
定価:本体2,600円+税
仕様:A5判/280ページ
発売日:2021年09月22日
著者:アニー・ジャン=バティスト
翻訳:百合田香織
デザイン:上坊菜々子

Profile

アニー・ジャン=バティスト(Annie Jean-Baptiste)

Googleのプロダクトインクルージョンチーム責任者。プロダクトインクルージョンの独自のフレームワークを生みだし、Google全体でその取り組みを率いている。
ペンシルバニア大学で国際関係学と政治学の学位を取得したのち、現在はペンシルバニア大学教育学大学院でイントラプレナーとして活動。その傍らIEEE Global Initiative on Ethics of Autonomous and Intelligent SystemsのEthically Aligned Design for Business(ビジネスにおける倫理的に調和した設計)委員会のメンバーも務める。また、KQEDボードメンバーであり、「More than Peach」プロジェクトのアドバイザーも務めている。
食卓での会話を通じて社会的公正性を考える取り組み「Food for the Future」を立ち上げる一方、デザインを通じて世界をよりインクルーシブにすることに情熱を注ぐイノベーターのコミュニティ「Equity Army」を設立。

Contents

序文──ジョン・マエダ
イントロダクション

第1章 すべての人のためにつくる:どうしてプロダクトインクルージョンは大事なのか
プロダクトインクルージョンチームのアプローチ
ユーザーを理解する
疎外(エクスクルージョン)とはどんなものかを理解する
用語を共有する
ダイバーシティ&インクルージョンをプロダクトとサービスへと広げる
見過ごされてきたユーザーとのコミュニケーションの必要性を知る
ケーススタディ:どんな業界でもインクルージョンを優先させよう
 既定の形やサイズ以上のものを
 すべての人が快適に使えるVRヘッドセットをデザインする
 女性や子供が受けるエアバッグの衝撃を見落とす
Googleのプロダクトインクルージョンチームはどうスタートしたか

第2章 Googleで行ったキャップストーン・リサーチ:私たちが学んだもの
行った調査について
 調査目標を立てる
 リサーチクエスチョンを設定する
 主要な用語、パラメーター、評価指標を定義する
 望ましい成果
 データを検証する
 結論を導き出す
私たちの経験から学べること
私たちの調査と経験をあなたの組織で活用する

第3章 プロダクトインクルージョンの道を照らすのに欠かせない20の質問
各チームが自問自答すべき10の質問
 あなたのチームはプロダクトインクルージョンに触れていますか?
 プロダクトインクルージョンの取り組みのチャンピオンは決まっていますか?
 課題を解決したいプロダクト(またはビジネス)は何ですか?
 解決したいインクルージョンの課題は何ですか?
 プロダクト/ビジネスの課題とインクルージョンの課題はどう連動しますか?
 課題解決のためのリソースを得るには誰の力が必要ですか?
 テスト/試行に向けたアクションプランはどのようなものですか?
 テスト/試行の結果を実行し、記録し、評価し、伝えるにはどんなパートナーが必要ですか?
 今回の実践後に取り組みを継続するためのリソースをどうやってつくりますか?
 プロダクトインクルージョンの取り組み成果を文書化し、社内外で共有することについて、どのような公約をしていますか?
ほとんどのチームがプロダクトインクルージョンチームに尋ねる10の質問
 リーダーがメンバーの個人的なバックグラウンドを気にかけるべきなのはなぜですか?
 カルチャーはなぜ重要なのですか?
 プロダクトデザインの中で最も重要なのはどの部分ですか?
 ○○(あるプロダクト/サービス)に特化したインサイトをもっていますか?
 私たちのチームのミーティングに参加してもらえますか?
 ダイバーシティのどの次元を優先すべきですか?
 どのようにすればより多くの視点を取り入れることができますか?
 プログラムを、マネージャー/VP/マーケティングマネージャー/エンジニアリングリードに注目してもらいたいのですが、どうすればいいでしょうか?
 私もバイアスをもっているでしょうか?
 注目すべき点を1つ挙げるとすれば何でしょうか?

第4章 プロダクトインクルージョンのケースを作成し同意をとる
プロダクトインクルージョンのケースを作成する
 ヒューマンケースの作成
 ビジネスケースの作成
 すべてをまとめてつくる
同意を形成する:トップダウンとボトムアップ
 エグゼクティブの同意を取り付ける
 一般社員の草の根的な変革を始める

第5章 プロダクトインクルージョンを仕事の指針を示す原則にする
既存のプロダクトインクルージョンの原則をチェックする
あなた自身のプロダクトインクルージョンの原則を明確にする
原則を実践に移す
 3つのP/ピープル、プロセス、プロダクト

第6章 プロダクトインクルージョンを仕事に組み込む
OKRでチームに責任を負わせる
 Objective(目標)の設定
 Key Result(主要成果)の定義とスコアリング
 OKRの修正
主要なタッチポイントにおけるプロダクトインクルージョンの組み込み
 プロダクトインクルージョンのタッチポイントを見定める
 各タッチポイントでのインクルーシブ・アクションの具体化
 インクルーシブ・レンズをプロセス全体に適用する
プロダクトインクルージョン・チェックリストで軌道修正する
 プロダクトインクルージョン・チェックリストを使う
 プロダクトインクルージョン・チェックリストの修正

第7章 見過ごされてきたユーザーを知る
インクルーシブリサーチチームを立ち上げる
見過ごされてきたユーザーを対象とする調査研究の修正
インクルーシブリサーチ・フレームワークの6ステップ
 ステップ1:研究の目的を説明する
 ステップ2:対象者の選択基準を設定する
 ステップ3:サンプルをつくる
 ステップ4:リサーチ手法を選択する
 ステップ5:リサーチを実施する
 ステップ6:リサーチ結果を共有する
リサーチからプロダクトまで:すべてをまとめあげる

第8章 プロダクトインクルージョンをアイデア出しのプロセスに組み込む
インクルーシブ・デザインスプリントの実施
 参加者の確認と招待
 デザインスプリント成功の土台づくり
 デザインスプリントの実施
ライトニングトークの実施

第9章 独自のドッグフーディングと敵対的テストプログラムを始めよう!
ドッグフーダー/テスター人材リストの作成と管理
 従業員の採用
 ドッグフーディングのリーダーを選ぶ
 ドッグフーダーとプロダクトチームの連携
 プロダクトチームへのフォローアップ
 ドッグフーダー/テスターのフォローアップ
インクルーシブ・ドッグフーディング/敵対的テストのケーススタディ
 ケーススタディ:Owlchemy
 ケーススタディ:Grasshopper
 ケーススタディ:Google Duo
 ケーススタディ:Project DIVA

第10章 マーケティングをもっとインクルーシブに
インクルーシブマーケティングのガイドライン
Googleのインクルーシブマーケティング・コンサルタント・タスクフォース
 すべてのマーケティング活動へとインクルージョンを拡大する

第11章 プロダクトインクルージョンのパフォーマンス測定
パフォーマンスの測定の基礎知識
適切なパフォーマンス・指標の選択
 指標のニーズを評価する
 指標の分類
 採用する指標の検討
指標を目標とタイムラインに結びつける

第12章 ヌードカラーの色々:ファッションと小売業におけるプロダクトインクルージョン
インクルーシブ・ファッションに注目する
 色について考える
 サイズの範囲を広げる
 プロダクトとマーケティングをもっと繊細に
 ジェンダーのダイバーシティを高める
小売店をよりインクルーシブに、よりアクセシブルにする
 実店舗について
 オンラインショップ
Gapにおけるプロダクトインクルージョン
Dyne Lifeにおけるプロダクトインクルージョン

第13章 プロダクトインクルージョンの未来に目を向ける
プロダクトインクルージョンの未来への視点
いろいろな業界のプロダクトインクルージョン
 メガネ
 医療・ヘルスケア
 建築
 フィットネス
 玩具
 映画とテレビ
 学問の世界
 ファッション
結局、何を意味するのだろうか?

謝辞
著者について

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