ユ・ジャン
アーティスト。パブリックで大規模なインスタレーションのためのインタラクティブ技術の理論とアート実践で2017年に博士号取得。複合現実のインスタレーションとプロジェクション、センサーベースのインタラクティブ、コンピュテーショナルアートを使ってビジュアルアートにアプローチしている。表現のルーツには、アジアの伝統的な記号体系(シンボリズム)がある。ドラマと文化的記号をアートとして解きほぐし、インタラクティブ性と接続性の体験へと変換する。その体験は、最終的に芸術表現と観客の経験を橋渡しする。インタラクティブ性を起点に、作家、作品、観客、環境の間を接続するさまざまなレイヤーを構築。その接続がダイナミックな観客体験の中で、モノ、空間、時間の構造と関係にどこまで影響を与え、再構築できるかを表現している。アートの研究と実践のほか、従来型の授業やデザイン主導のプロジェクトベースの学習活動など、幅広い分野で10年以上の教育経験をもつ。
マティアス・ファンク
アイントホーフェン工科大学(オランダ)工業デザイン学部フューチャーエブリデイグループ准教授。コンピュータサイエンスと電気工学の博士号(同大学)をもつ。研究テーマは、複雑なシステム設計、遠隔データ収集、音楽表現のためのシステム、およびドメイン特化型言語や統合開発環境などの設計ツールなど。これまでに、日本の国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、ドイツのアーヘン工科大学での研究職のほか、オランダのフィリップスコンシューマーライフスタイルで客員研究員として勤務。また、アイントホーフェン工科大学のハイテク・スピンオフ企業であるUXsuiteの共同設立者でもある。ソフトウェアのアーキテクチャとデザイン、分散システムのエンジニアリング、ウェブテクノロジーに長年の経験を持つ。教員として、工業デザインのカリキュラムの中で、データや可視化のアプローチによるデザイン、システムデザイン、接続された製品やシステムのための技術など、技術志向のさまざまなコースを教えている。長年にわたり音楽家として活動しており、特に音楽、アート、デザインの交差点に大きな関心を寄せている。