Josef Albers(ジョセフ・アルバース)
20世紀でもっとも影響力のあったアーティストであり教育者のひとり、ジョセフ・アルバースは、1920年代ドイツのバウハウスのメンバーだった。彼は1933年にアメリカに渡り、その後16年にわたってブラック・マウンテン・カレッジで教鞭をとった。1950年にはデザイン学部 学部長としてイェール大学の教授陣に加わった。1958年に退職してからは、美術学部名誉教授の称号を与えられ、1976年に他界するまでその地位を保持した。数多くの賞や名誉学位を授与されたアルバースは、1968年に全米芸術文化協会の会員に選ばれ、1971年にはニューヨークのメトロポリタン美術館が個人の回顧展を開いた、初の存命中のアーティストとなった。
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配色の設計
色の知覚と相互作用 Interaction of Color
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¥2,640
(税込み)
Description
色を見る。組み合わせる。その本質を掴む伝説の授業。
バウハウス、ブラック・マウンテン・カレッジ、イェールで教鞭をとったジョセフ・アルバースの大成『インタラクション・オブ・カラー』。ディスプレイ時代の今だからこそ読み継がれるべき名著、遂に復刊!
本書は1963年にアメリカで刊行されて以来、世界中で50年以上読み継がれてきたベストセラー『Interaction of Color』50周年記念版(2013年/イェール大学発行)の完訳です。色彩体系や調和の理論を型通りに教えるのではなく、隣り合う色の作用、その関連性を「見る目」を養うための「実習」のプロセスが示されています。色の相互作用(インタラクション)を学ぶことで、はじめて自分なりの配色、望み通りの色彩効果が得られる。まさに「配色」の原点であり、人々の「見ること」についての考え方を変えた一冊です。
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「色のインタラクション」とは「色と色のあいだで起きていること」であり、それは「私たちの心のなか」で起きていることなのだ。インタラクションを学ぶことは「私たち自身を学ぶこと」にほかならない。
(日本語版に寄せて/監訳者序文より)
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ISBN:978-4-8025-1024-0
定価:本体2,400円+税
仕様:A5判/206ページ
発売日:2016年06月24日
著者:ジョセフ・アルバース
監訳:永原康史
翻訳:和田美樹
デザイン:市東 基
Profile
Contents
日本語版に寄せて 永原康史 序文 ニコラス・フォックス・ウェバー はじめに I 色の記憶──ヴィジュアルメモリー II 色の読解と構築 III なぜカラーペーパーか──絵の具の代わりに IV 色はたくさんの顔を持つ──色の相対性 V 明るいか暗いか──光の強さ(明度) グラデーションの研究──新しい表現方法 色の強さ(彩度) VI 2色としての1色──地色を入れ替えることで見える色 VII ふたつの色を同じように見せる──色の引き算 VIII なぜ色はだます?──残像と同時対比 IX 紙による混色──透明性の錯覚 X 現実の混色──加法混色と減法混色 XI 透明性と空間錯視|色の境界と可塑作用 XII 光学的混色──同時対比の再考 XIII ベツォルト現象 XIV 色の間隔と移調 XV 中間混色ふたたび──交差する色 XVI 色の並置──調和──量 XVII フィルム・カラーとボリューム・カラー──ふたつの自然現象 XVIII 自由研究──想像への挑戦 ストライプ──制限された並置 紅葉の研究──アメリカでの発見 XIX 巨匠たち──色の楽器 XX ウェーバーとフェヒナーの法則──混色の測定 XXI 色の温度 XXII 揺れる境界──強い輪郭 XXIII 等しい光の強さ──境界の消失 XXIV 色彩理論──カラーシステム XXV 色彩を教えるにあたって──色彩の用語について XXVI 参考文献に代えて──私の最初の協力者 図版と解説 |