ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド
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ウェルビーイングのつくりかた
「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド

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  5. ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイド
¥2,640 (税込み)

Description

“わたし”なき“わたしたち”は空虚であり、
“わたしたち”につながらない“わたし”は孤独である。

本書は、「結局どうすればウェルビーイングになれるの? ウェルビーイングなものを作れるの?」という問いに対し、ウェルビーイング研究・実践の第一人者のふたりが案内する、思考と実践の手引きです。3つのデザイン領域「ゆらぎ・ゆだね・ゆとり」からウェルビーイングを捉える「ゆ理論」をもとに、製品やサービスを、チームや組織を、そして地域や社会を、よりウェルビーイングにするための手がかりを示した実用書。

ISBN:978-4-8025-1043-1
定価:本体2,400円+税
仕様:A5判/244ページ
発売日:2023年9月21日
著者:渡邊淳司、ドミニク・チェン
デザイン:福岡南央子(woolen)

Profile

渡邊淳司(わたなべ じゅんじ)
1976年生まれ。博士(情報理工学)。日本電信電話株式会社(NTT)上席特別研究員。人間のコミュニケーションに関する研究を触覚情報学の視点から行う。同時に、共感や信頼を醸成し、さまざまな人々が協働できる社会に向けた方法論を探究している。2024年1月開催予定の展示会「WELL-BEING TECHNOLOGY」の企画委員長を務める。著書に『情報を生み出す触覚の知性』(化学同人、毎日出版文化賞〈自然科学部門〉受賞)、『情報環世界』(共著、NTT出版)、『見えないスポーツ図鑑』(共著、晶文社)、『ウェルビーイングの設計論』(監修・共同翻訳、ビー・エヌ・エヌ)、『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』(共監修・編著、ビー・エヌ・エヌ)等、多数。

ドミニク・チェン
1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)。NTT InterCommunication Center研究員、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文学学術院教授。近年ではグッドデザイン賞審査員(2016〜)、21_21 DESIGN SIGHT『トランスレーションズ展―「わかりあえなさ」をわかりあおう』(2020/2021)の展示ディレクターを務めた。現在は主にテクノロジーと人、そして人以上(モアザンヒューマン)の関係性を研究。著書に『コモンズとしての日本近代文学』(イースト・プレス)、『未来をつくる言葉─わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)、『ウェルビーイングの設計論』(監修・共同翻訳、ビー・エヌ・エヌ)、『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』(共監修・編著、ビー・エヌ・エヌ)等、多数。

Contents

第1章 ウェルビーイングの捉え方とその実践に向けた共通基盤

Q1:なぜウェルビーイングなのか?
 社会構造と価値観の変化
 本書でのウェルビーイングの捉え方
Q2:ウェルビーイングはどう測るのか?
 “わたし”と“ひとびと”、そして“わたしたち”
 主観的ウェルビーイング
 大規模測定の事例
Q3:ウェルビーイングに何が大事なのか?
 “わたし”のウェルビーイングの心理的要因
 “わたし”のウェルビーイングの環境要因
 “ひとびと”のウェルビーイングの環境要因
Q4:なぜ“わたしたち”なのか?
 “わたし”でもなく“ひとびと”でもない
 “わたしたち”の社会的意義
 “わたしたち”の日常での実践
Q5:“わたしたち”をどう実現するのか?
 “わたしたち”のアウトカムとドライバー
 “わたしたち”の〈対象領域〉の広がり
 “わたしたち”の〈関係者〉の広がり:間主観
 “わたしたち”の〈関係者〉の広がり:一人称かつ三人称
ウェルビーイングに資するサービス/プロダクトの設計に向けて

第2章 “わたしたち”のウェルビーイングをつくりあうデザインガイド

ウェルビーイングをデザインするための視点
 わたしたちのウェルビーイングのためのハッカソン
 相互行為(インタラクション)の視点
 ウェルビーイングが生まれる相互行為
“わたしたち”を支える3つのデザイン要素:ゆらぎ、ゆだね、ゆとり
 適切な変化を見定める:「ゆらぎ」
 他律と自律の望ましいバランス:「ゆだね」
 目的ではなく経験そのものの価値:「ゆとり」
 “わたしたち”の持続性
「ゆらぎ」「ゆだね」「ゆとり」から“わたしたち”を考えるデザインケーススタディ
 ゆらぎのデザインケーススタディ
 ゆだねのデザインケーススタディ
 ゆとりのデザインケーススタディ
 “わたしたち”が持続するデザインケーススタディ
「“わたしたち”のウェルビーイング」のデザインに向けて

第3章 “わたしたち”のウェルビーイングへ向けたアイデアサンプル集

測る・つくる(渡邊淳司)
 1:副詞・副産物としてのウェルビーイング
 2:数値にする限界と可能性
 3:ポジティブなインパクトを解像度高く設計する
 4:対話のための場づくり

暮らす・生きる(ドミニク・チェン)
 1:「子育て」から「子育ち」へ
 2:ぬか床から見える世界
 3:遊びがつくる逸脱と自律
 4:移動が拡張する自己

感じる・つながる(渡邊淳司)
 1:触覚でつながる
 2:共感でつながる
 3:スポーツでつながる
 4:「特別の教科 道徳」とウェルビーイング

伝える・知る(ドミニク・チェン)
 1:コミュニケーションにおける実験
 2:ウェブ体験を再発明する
 3:アルゴリズムとジャーナリズム
 4:生成系AI(ChatGPTなど)とのウェルな付き合い方

著者対談:ゆ理論の射程──あとがきにかえて

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