マッシモ・メニキネッリ(Massimo Menichinelli)
デザイナー。2005年から、オープンな協働型のコ・デザイン・プロジェクトと、その実現を可能にするシステムのリサーチを行う。ミラノ工科大学(イタリア、ミラノ)で工業デザインの科学修士号を取得。2012年にファブアカデミーを修了し、現在はデザインのツールとプロセスを使って、企業や団体、街、地域社会がオープンな協働型のプロセス、ビジネス、サービス、場、オープンデザインを含めたプロジェクト、ファブラボ、ユーザー主導のオープンなソーシャル・イノベーションのイニシアチブを始める過程をサポートしている。イタリアやスペイン、フィンランド、フランス、ドイツ、イギリス、メキシコ、コロンビア、韓国、シンガポールなどさまざまな国で講義や講演を実施。ファブラボ・アールトの開設に携わり、ヘルシンキ(フィンランド)で開催された第1回オープンナレッジ・フェスティバルの主催者の1人も務める。アールト大学と南スイス応用科学芸術大学(SUPSI。スイス、ルガーノ)でデジタルファブリケーションとオープンデザインの教鞭を執る。最近ではファブラボMUSE(イタリア、トレント)を開設し、ファブラボ・オープンドット(ミラノ)の開設にも携わった。メイク・イン・イタリーでイタリアのファブラボとメイカーズ・ファウンデーションCDBのディレクターを務め、現在はカタルーニャ高等建築研究所(IAAC)とファブラボ・バルセロナでプロジェクト・マネージャーを務める。
田中浩也(たなか・ひろや)
1975年、北海道札幌市生まれ。デザインエンジニア/ソーシャルエンジニア。京都大学総合人間学部、同人間環境学研究科にて建築CADを研究し、建築事務所の現場にも参加した後、東京大学工学系研究科博士課程にて、画像による広域の3Dスキャンシステムを研究開発。最終的には社会基盤工学の分野にて博士( 工学)を取得。2005年に慶應大学環境情報学部(SFC) に専任講師として着任、2008年より同准教授。2016年より同教授。2010年のみマサチューセッツ工科大学建築学科客員研究員。2011年に社会実装拠点として国内初・アジア初のファブラボを鎌倉に開設、2012年に研究開発拠点として慶應義塾大学SFC 研究所ソーシャルファブリケーションラボを設立、以後代表を務める。