坂本昭人(さかもと・あきひと)
レコーディングエンジニア、サウンドエンジニア、デジタルハリウッド大学助教。同校でサウンドデザインを教える。ビクタースタジオでのアルバイトからキャリアをスタートし、Azabu West Studioを経てデジタルハリウッドで教育研究に従事しながらエンジニア活動も行う。avexやソニー、ポニーキャニオンなどのアーティストをはじめCM音楽やナレーションのレコーディングやミックス、劇場版映画や企業動画のMA、赤坂ブリッツやEXシアターなどでのPAのほか、坂本音響塾やVR音響の教育研究も手掛ける。
映像・動画制作者のためのサウンドデザイン入門
これだけは知っておきたい音響の基礎知識
Description
映像のクオリティを極めるのは音!
プロのサウンドエンジニアが教える、BGM、SE(効果音)、音声・ナレーションの作り方と演出法。
映像・動画は、大きく分けると視覚で伝える動画像(以下、画)と聴覚で伝える音響(以下、音)で構成されます。前者は比較的多くのマニュアルやティップスといった制作ナレッジが存在し、個人でも高い品質を達成するコンテンツが見受けられますが、音については画のそれと比べるとまだまだ学ぶ場や磨く術が少ないのが現状です。そのため音に対する制作意識自体も低くなり、これが映像・動画コンテンツの総合力を低下させているケースが少なくありません。
本書では、映像・動画制作を行っていて、音への苦手意識をお持ちの方、さらに音の品質向上を目指したいと思っている方をはじめとし、これから映像・動画制作に携わる方、そして音楽業界を目指す方にも理解いただけるように、これだけは外せないという音の基礎知識を中心にまとめています。
音の特性や仕組みの理解を促し、BGMや効果音の作り方からナレーションのレコーディング方法、補正と編集のテクニック、臨場感の演出法、納品・発信に向けたミックス&マスタリングまで、効果的な音響をデザインするノウハウを与え、作品を一定以上の優れたレベルに導きます。
ISBN:978-4-8025-1169-8
定価:本体2,700円+税
仕様:B5判変型/240ページ
発売日:2020年02月25日
著者:坂本昭人
デザイン:駒井和彬(こまゐ図考室)
Profile
Contents
はじめに
本書の構成
DL ファイルについて
Chapter. 1
サウンドデザインのための前提知識
1-1. 音を必要とする仕事
1-2. 音の特性と信号処理
1-3. 音楽制作の基礎
1-3-1. 制作フロー
1-3-2. 人(役割)
1-3-3. 物(機材・ツール)
1-3-4. モニタリング環境
Chapter. 2
BGM制作
2-1. サウンドデザインの手法
2-2. BGMの必要性と役割
2-3. 既存音源のセレクトと組み合わせ
2-4. オリジナル作曲
2-5. ラフミックス
2-6. 作曲の応用
Chapter. 3
エフェクト
3-1. エフェクトの必要性
3-2. イコライザー
3-3. コンプレッサー/リミッター
3-4. リバーブ/ディレイ
3-5. ノイズリダクション
3-6. ピッチシフト
Chapter. 4
ミックス
4-1. ミックスの必要性
4-2. 定位
4-3. 音質
4-4. 音像(音場)
4-5. 音量
4-6. 音圧
4-7. 落とし、検聴、最終確認
Chapter. 5
効果音制作
5-1. 効果音の役割
5-2. イメージに近い音源のセレクトと組み合わせ
5-3. リアリティの向上
5-4. 演出
Chapter. 6
音声レコーディング
6-1. 信号の流れ
6-2. マイクセッティング
6-3. DAW オペレーション
6-3-1. セッションの作成と設定
6-3-2. トラックの作成と設定
6-3-3. 適切な入力レベル
6-3-4. レコーディング
6-4. エディット
6-5. ライン録り
Chapter. 7
MA
7-1. MAの役割
7-2. 編集
7-3. 最終調整
7-3-1. 定位
7-3-2. 音質
7-3-3. 音像(音場)
7-3-4. 音量
7-3-5. 音圧
7-4. 落とし、検聴、最終確認
索引
さいごに
Errata
初版第1刷 | |
p.239 著者紹介 | 誤:デジタルハリウッド 正:デジタルハリウッド大学 |