ダン・モール
フィラデルフィア出身の夫にして父親、教師、クリエイティブディレクター、デザイナー、創業者、起業家。自身が運営するデザインシステム・ユニバーシティでカリキュラムとコンテンツ、コミュニティの作成と収集、整理を行い、企業のチームが大規模なデザインを行う助けをしている。過去にはデザインシステム・コンサルティング会社のSuperFriendlyを10年以上にわたって経営した。デザインシステムやプロセス、リーダーシップなどを話題に、自身のウェブサイト「Danmall.com」の週間ニュースレターで記事を書いている。
デザインシステムの育て方
継続的な進化と改善のためのアプローチ
Description
制作プロセスを効率的にする。
デザインに一貫性をもたらす。
イノベーションを起こしやすくする。
デジタルプロダクト開発において、デザインシステムが寄与するメリットは非常に大きく、近年さまざまな企業や組織がデザインシステムの導入に注力するようになりました。
しかし、デザインシステムの構築や導入も容易ではありませんが、それ以上に難しいのは使い続けてもらうための運用です。繰り返し使われない・浸透しないデザインシステムは、せっかく苦労して作っても意味がありません。
本書では、デザインシステムの専門家として世界有数のブランドで導入・運用を成功させてきた著者が、それぞれの組織で「実践としてのデザインシステム」を採用し、成長させ、維持していくための方法を解説します。デザインシステムのメリットを、企業や組織全体でしっかり受けられるようになるノウハウが詰まった一冊です。
ISBN:978-4-8025-1189-6
定価:2,800円+税
仕様:A5判/248ページ
発売日:2024年8月28日
著者:ダン・モール
監訳:長谷川恭久
翻訳:高崎拓哉
デザイン:上坊菜々子
Profile
Contents
本書の使い方
よくある質問
監訳者まえがき|長谷川恭久
まえがき|メレディス・ブラック
はじめに
Chapter 1 デザインシステムが必要なわけ
システムが組織をつなげる
デザインシステムは誰のためのものか
デザインシステムの一般的な利点
振り返りのための質問
Chapter 2 デザインシステムの基礎
「デザイン」と「システム」の由来
自分が作りたいデザインシステムを決める
7種類のデザインシステム
振り返りのための質問
Chapter 3 デザインシステムを構成する部品
デザインシステムの共通パーツ
パーツの集合体としてのデザインシステム
デザインシステムとはつながりである
コンポーネントライブラリとデザインシステムの違い
デジタルなエコシステム全体をつなげる
振り返りのための質問
Chapter 4 お墨付きにまつわる誤解
「システムを作り、システムを使う」は夢物語
デザインシステムの賛同を得ることは、実態のないソフトウェアを売り込むようなもの
抽象的なシステムは作りにくい
新しいツールを導入するように説得するのは至難の業
プロダクトチームはデザインシステムに貢献しない
振り返りのための質問
Chapter 5 パイロットプロジェクト:デザインシステムの着手と維持に最適の方法
デザインシステムの仕事とプロダクトの仕事を連動させる
デザインシステムのパイロット点数表
デザインシステムのパイロットプロジェクトの種類
パイロットプロジェクトの同時進行
使いながらシステムを改善する
パイロットプロジェクトのプロセス
抽出と抽象化
振り返りのための質問
Chapter 6 ガバナンスと貢献
WordPressのエコシステム
デザインシステムのガバナンスの枠組み
デザインシステムのガバナンスと貢献のテンプレート
デザインシステムの正史と拡張世界
振り返りのための質問
Chapter 7 役割と職責
フロントエンドエンジニアリングのほうがビジュアルデザインよりも重要
フロントエンドエンジニアリングのほうがバックエンドエンジニアリングよりも重要
欠けているのはフロントエンドエンジニアリングのスキル
「フロントエンドエンジニア」という呼び方の再考
心理的安全性
エコシステムエンジニア
優れたプロダクトの3本の柱
デザインシステムチームのその他の役割
デザインシステムの年間予算
振り返りのための質問
Chapter 8 デザインシステムのプロセスとワークフロー
プロセスよりもフレームワークを
レス・イズ・モア
ホットポテト型のプロセス
ツールを変えるには振る舞いを変える必要がある
ホットポテトのハードル
新しいワークフローに対する抵抗
振り返りのための質問
Chapter 9 デザインシステムの成功の指標
独自の成功の指標を見つけ出す
成功を測るための枠組み
成功するのはシステムではなく人
目的を揃えて組織とつなげる
振り返りのための質問
Chapter 10 伝道に終わりはない
デザインシステムを店舗のようなレイアウトにする
デザインシステムをユーザーのためのものにする
振り返りのための質問