今市達也(いまいち・たつや)
グラフィックデザイナー/タイプデザイナー
東京造形大学造形学部デザイン学科グラフィックデザイン専攻領域を卒業後、新卒で株式会社DONGURI(現MIMIGURI)に入社。タイポグラフィを軸としたCI開発やグラフィックデザインを制作。2020年にフォント開発事業「katakata」を開始。主な受賞歴:日本タイポグラフィ年鑑入選など。Twitter (@ima_collection)
レタースペーシング
タイポグラフィにおける文字間調整の考え方
Description
タイポグラフィにおける「レタースペーシング(文字間調整)」に焦点を当て、今まで感覚的に処理されてきたレタースペーシングを論理的に考察し、図と文章で丁寧に解説した書籍です。
誰もが悩むけれども正解がない、文字と文字の間の詰め具合、空け具合について、デザイナーである筆者が具体的に解説。
ロゴタイプやタイトルのスペーシングに悩むすべての人にヒントを与えてくれます。
本書は3つのパートで構成されています。
最初に、レタースペーシングとは何か、基礎知識や観察方法を学びます。
次に和文、欧文、和欧混植の場合の具体的なスペーシングを理解します。
最後に、有名なロゴの実例を見ながらスペーシングを分析し、練習問題に挑戦します。
すべて見開き完結なので、どのページからでも読み進められます。
WEBやグラフィックの分野でロゴタイプやタイトルのデザインをする方に必須の一冊です。
ISBN:978-4-8025-1209-1
定価:本体2,200円+税
仕様:A5判/192ページ
発売日:2021年07月21日
著者:今市達也
デザイン:今市達也、今市遥
Profile
Contents
第1章 レタースペースとは何か?
1-1 レタースペーシングのプロセス
1-2 レタースペースの正体
1-3 ワードスペースとの関係
1-4 スペースの種類と関係性
第2章 スペーシングの基礎知識を学ぶ
2-1 スペーシングの始めの一歩
2-2 文字の視覚的な中心を探す
2-3 文字の視覚的な端を探す
2-4 文字のパーソナルスペース
2-5 読み手の感覚差を知る
2-6 3文字スペーシング方法のまとめ
2-7 4文字以上の単語への発展
2-8 客観視のコツ
第3章 スペーシングの観察眼を鍛える
3-1 文字の形状を知る
3-2 文字列を「模様」として考える
3-3 同じ文字並びの扱い方
3-4 文字の上部と下部の違い
3-5 文字の量感・圧迫感を考慮する
3-6 ウェイトの変化による影響
3-7 文字サイズの違いによる影響
3-8 背景色の変化による影響
3-9 文字の周辺のスペースが与える影響
3-10 ゆったりさと窮屈さの特徴と違い
第4章 欧文のスペーシング
4-1 大文字で意識すべきこと
4-2 小文字で意識すべきこと
4-3 文字のスタイルとスペースの関係
4-4 スクリプト体のスペーシング
4-5 いろいろな合字
第5章 和文のスペーシング
5-1 ひらがな活字の特徴
5-2 縦組みと横組みのひらがな
5-3 和文を読むときの感覚
5-4 和文特有の文字の高さ
5-5 和文独自の黒みのムラ
5-6 難しい和文横組みのスペーシング
5-7 和文がスカスカする原因
5-8 横組みを配慮したフォント
5-9 小書き文字のスペーシング
5-10 センテンスのスペーシング
5-11 縦組みのスペーシング
第6章 和欧混植のスペーシング
6-1 和欧混植とは
6-2 最適な文字サイズとベースライン
6-3 既存フォントの観察
6-4 ワードスペースの影響
6-5 トラッキング時の注意点
6-6 文字の比率調整による効果
第7章 実例から学ぶスペーシング
TORAYA、MEVIUS、HIBIKI、キユーピー マヨネーズ、明治おいしい牛乳、ほか
第8章 スペーシングの練習問題集
図形、欧文、和文、和欧混植