児山 啓一(こやまけいいち)
1950 年、岡山県生まれ。千葉大学工学部工業意匠学科卒。株式会社 アイ・ デザイン代表取締役。おもに空港や鉄道の公共サインを専門とするデザイン事務所を主宰するかたわら、図記号標準化のためにISO/TC 145/SC 1 案内用図記号の国際委員および国内主査を務める。
世界ピクト図鑑
サインデザイナーが集めた世界のピクトグラム
Description
世界26 か国80 都市のピクトグラム約1000点の写真を収録した図鑑。駅や空港のサインデザイナーである著者が世界で撮影したピクトグラムの写真を項目別、国別に分類し、わかりやすく解説しています。
項目別のページでは、非常口やトイレなどのアイテム別にピクトグラムを分類し、国ごとの表現の違いを一覧できます。また、国別のページでは、イタリアのスリ注意やタイの僧侶用優先席の表示など、その国らしいピクトグラムも登場。ピクトグラムを通して、世界の文化や風習の違いを垣間見ることができます。
ピクトグラムの選定にかかわる専門家がユニークで鋭い視点からピクトグラムを紹介した今までにない一冊です。
タイプ・ディレクター、小林章氏推薦
「一般の旅行者の目線と専門家の目線とをあわせ持つ本」
この本は、これまでのサイン関係の資料と違って、サインデザインの専門家でない人たちと距離がとても近いです。標識のピクトグラム化された人物を「かっこいい」とか「カワイイ」とか言っているあたりはまったく一般人の感覚ですが、実はこの著者の児山氏は JSA(日本規格協会)とISO(国際標準化機構)の委員なのです。日本の主要な空港や交通機関のサインを手がけ、海外での会議にも参加している専門家の目線からの解説もありますし、国ごとの比較ができるように膨大なサインをテーマ別に分類してあるところも親切です。
巻末のエピソードでは、海外出張の空き時間を使ってサインの収集をしようと子供のように走り回る児山さんの姿が浮かんできます。道路標識の「止まれ」文字の各国での使われ方を集めてきた私には、その気持ちがよくわかります。この本のおかげで、私はいつでも世界旅行ができます!
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→試し読み: まえがき
ISBN:978-4-8025-1225-1
定価:本体2,000円+税
仕様:A5判/192ページ
発売日:2021年08月17日
著者:児山啓一
デザイン:中山正成(エイプリルフール)
Profile
Contents
まえがき
ピクトグラムの歴史
[項目別]
1 公共施設
1-1 インフォメーション
1-2 お手洗
1-3 バリアフリートイレ
1-4 授乳室
1-5 礼拝室
1-6 ゴミ箱
1-7 その他
2 交通施設
2-1 空港
2-2 鉄道
2-3 バス
2-4 船
2-5 レンタサイクル
3 商業施設
3-1 商業施設
3-2 ATM
3-3 街の看板
4 ツーリズム
4-1 街のピクト
4-2 海・山のピクト
4-3 集合サイン
5 安全
5-1 非常口
5-2 AED
5-3 ヘルプポイント
5-4 集合場所、その他
6 禁止
7 警告・注意・指示
8 マナー
9 アクセシビリティ
10 道路標識
10-1 横断歩道
10-2 歩行者・自転車用通路
10-3 道路工事
10-4 止まれ
10-5 標識いろいろ
10-6 歩行者用信号
10-7 誘導ブロック
10-8 ポスト
[国別]
1 イギリス
2 イタリア
3 オーストリア
4 オランダ
5 スウェーデン
6 アメリカ
7 韓国
8 中国
9 タイ
10 インドネシア
参考文献
あとがき
Errata
初版第1、2刷 | |
p.29 デンマークのピクトグラムのキャプション | 誤:DS501/B3p76 正:DS 2301-1 501 |