宮後優子
デザイン書編集者。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、出版社勤務。1997年よりデザイン書の編集に従事。デザイン専門誌『デザインの現場』『Typography』の編集長を経て、2018年に個人出版社、ギャラリー「Book&Design」を設立。2023年に第39回梓会出版文化賞 特別賞、第56回造本装幀コンクール 出版文化産業振興財団賞を受賞。著書に『ひとり出版入門 つくって売るということ』(よはく舎)などがある。
作品集のつくりかた
アートブック、ZINE、ポートフォリオ... 作品を魅力的に見せる編集デザインのコツ
Description
「作品を本にまとめたいけれど、どうまとめたらよいのか、わからない……」。イラストや写真などの作品をつくっていて、そう感じたことはないでしょうか?
本書は、アート、イラスト、写真などの作品を本にまとめる時に必要な編集とデザインのノウハウをまとめた実用書です。作品を本にまとめたい人のために、プロの編集者やデザイナーが実践しているページ構成のノウハウを具体的に解説しています。
巻頭ページでは、作品集、アートブック、小冊子などを制作しているデザイナー3組の実例を紹介。続く本編では、ページ構成、中ページの編集、中ページのデザイン、表紙デザインと造本など、4つのパートで編集とデザインの要点を解説。
デザイン書編集者としてビジュアルブックをつくってきた著者が、編集とデザインのプロセスごとにわかりやすく説明しています。編集とデザインの手順をすべて網羅するにはページ数が必要になるため、本書では重要なポイントに絞って、1見開き1テーマでコンパクトにまとめました。
作品集やZINEなど、ビジュアル作品の本をつくって売りたい方、ポートフォリオのまとめ方に悩んでいる方のヒントとなる一冊です。編集デザインのコツをつかんで、とびきりの本をつくってみてください!
ISBN:978-4-8025-1309-8
定価:本体2,200円+税
仕様:A5判/176ページ
発売日:2025年2月20日
著者:宮後優子
デザイン:守屋史世
Profile
Contents
0. 作品集ができるまで
作品集をつくる
アートブックをつくる
小冊子をつくる
コラム:部数と定価のバランスを考えよう
1. 全体の構成
冊子の種類
冊子制作の手順
・誰に何のためにつくるのか
・素材を全部出してみる
・分け方、並べ方を考える
・サイズとページ数を考える
・フォーマットと組み方を考える
・ラフをつくって検証する
ページ構成の型
台割の種類と役割
ページ構成の研究
作品集の構成[イラストレーション]
作品集の構成[アート作品の写真]
事例集の構成
ポートフォリオの構成
ZINE・小冊子の構成
コラム:ひとりよがりにならないために
2. 中ページの編集
編集の手順
・中ページの見え方を決める
・並べ方を決める
・本文以外を並べる
・全体のバランスを検証する
見出し・タイトルのつけ方
作品解説の書き方
作者プロフィールの書き方
用字用語統一
表記ルール
校正の仕方
コラム:スケジューリングは最重要事項
3. 中ページのデザイン
冊子デザインの手順
・トーン&マナーを決める
・レイアウトの型を決める
・画像を配置する
・文章を配置する
・色をつける
・部分から全体へと広げる
冊子のサイズ
版面と余白
版面と段組
レイアウトのテクニック1
レイアウトのテクニック2
画像配置のテクニック1
画像配置のテクニック2
画像の調整とチェック
見出し・本文・キャプション
和文書体と組み方
欧文書体と組み方
バイリンガル・多言語組版
コラム:文字組みは読みやすく美しく
4. 表紙デザインと造本
冊子全体の世界観をそろえる
表紙のデザイン
タイトル文字のデザイン
訴求するための工夫
表紙の耐久性
きれいに印刷するためのコツ
製版と印刷
いろいろな造本1(綴じ方がおもしろい本)
いろいろな造本2(折り本・ジャバラ本の可能性)
いろいろな造本3(本の形以外のアイデア)
紙の種類
印刷・加工の種類
製本の種類
デジタルブック
Web ポートフォリオ