はじまりのデザイン学
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¥2,750 (税込み)

Description

これからはじめる人も、学び直す人も。
「デザインのそもそも」を知る全15講

今いろいろなかたちをしている「デザイン」のそもそも、皆さんはご存知でしょうか? 本書はデザインをリベラルアーツ(さまざまな視点をもつための基礎教養)として学んでゆく内容です。細分化した各分野へつながる助走として、デザインに関心のあるすべての人に読んでほしい一冊です。各論に通底する普遍的なデザインの基礎を共有し、自信をもって自身の専門性を極めていけるように。まだ未分化のデザイン。その正体を咀嚼していきましょう。

本書は4つの部をまたぐ全15講のかたちで構成されています。

第1部 デザインのそもそも|デザインを定義する
「デザインって、そもそもなんだろう?」 デザインという行為について、身近な話からはじめ、そこから事例を参照しつつ、ひとまずの「デザインの定義」を試みます。

第2部 デザインのしつらえ|情報の構造
デザインと情報は不可分です。ここでは視覚情報とわたしたちの関係を考察しながら、これがどのような構造で成り立っているかについて紹介してゆきます。キーワードはヴィジュアルコミュニケーション、メディア、情報設計、タイポグラフィ、そしてグリッドシステムです。

第3部 デザインのこれまで|歴史と価値形成
デザインの良し悪しとは、いったいなんでしょう。わたしたちが漠然と共有しているデザインの価値は、長い時間のなか形成された結果です。ここでは歴史背景を紐解き、視点を大小しながら、いま「あたりまえ」にあるデザイン、その理由について考えてゆきます。

第4部 デザインのいとなみ|ワークプロセスと実践
これらをふまえて、デザインの実践を想定しながら、デザインワークの過程や段階、マインドセットを紹介してゆきます。アイデアやリサーチ、プロトタイピングとの向き合い方のヒントも示します。

ISBN:978-4-8025-1313-5
定価:本体2,500円+税
仕様:A5判/240ページ
発売日:2025年2月20日
著者:中村将大
ブックデザイン:古屋郁美

Profile

中村将大
Nakamura Masahiro
 -
デザイン/デザイン教育
帝京平成大学 助教
桜美林大学 非常勤講師
デザインの教育をデザインしています。
 -
1983年 福岡生まれ。筑陽学園高等学校 デザイン科、東京造形大学 造形学部 デザイン学科を経て、武蔵野美術大学 造形学部 空間演出デザイン学科卒業。朗文堂 新宿私塾修了。2009年から2021年まで東洋美術学校デザイン研究室 講師。産学連携・デザイン教育プログラムの設計にも携わる。2021年より帝京平成大学人文社会学部 人間文化学科メディア文化コース所属。2024年より桜美林大学 芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修 非常勤講師を兼任。社会人を対象とした講座などもこれまで多数担当。
大林寛(OVERKAST.Inc/ÉKRITS)との協働プロジェクト『デザインのよみかた』では、デザインの基礎課程をプロトタイピング中。
readdesign.jp

Contents

第1部
デザインのそもそも:デザインを定義する

第1講 ―――――――
コーヒーカップとデザイン
デザイン、ひと、モノ。
デザインはだれのため?
デザインの気質と教育
第2講 ―――――――
デザインとアートと工芸
UIとUXはデザインの基本
環境とはなにか
文化と文明
第3講 ―――――――
未然のデザイン
職業/行為としてのデザイン
デザインを定義する


第2部
デザインのしつらえ:情報の構造

第4講 ―――――――
ミネラルウォーターを買ってみよう
デザインと視覚情報
コミュニケーションの分解
第5講 ―――――――
情報アーキテクチャ
動線の設計
メディアという存在
第6講 ―――――――
画面とオブジェクト
声の可視化
規格とデジタル
第7講 ―――――――
文字の作法
文字のリズム・言葉の表情
言語とタイポグラフィ
構造の設計


第3部
デザインのこれまで:歴史と価値形成

第8講 ―――――――
いいデザインとは、なにか
文脈をほぐす
文明視点のデザイン
文化視点のデザイン
第9講 ―――――――
それらしさのデザイン
視覚偏重からユニバーサルへ
デザインとアプリケーション
第10講 ―――――――
シンプルなデザイン?
デザインの「かた」「かたち」
オープンソース化したデザイン
第11講 ―――――――
民のためのデザイン
機能美と用即美
集合的無意識に焦点をあてる


第4部
デザインのいとなみ:ワークプロセスと実践

第12講 ―――――――
デザインワークのプロセス
プロ向けと大衆向け
部分最適と全体最適
あなたもユーザーである
第13講 ―――――――
まずは「ふつう」に考える
成り行きを意識する
アイデアはデザインではない
第14講 ―――――――
リサーチとフィールドワーク
見えないものは見えている
「層」をみてゆく
第15講 ―――――――
ディスカッション
プロトタイピング
濾過されるデザイン

巻末資料
 Ⅰ 年表
 Ⅱ 推薦図書
デザインの学びを、デザインする。
あとがき
参考文献・出典

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