「らしさ」の設計
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2025年9月18日発売
¥2,860 (税込み)

Description

ロゴづくりの先へ。

- VI/パッケージ/サイン計画/デザインシステム
- 動き出すアイデンティティをつくる方法論


アートディレクター/グラフィックデザイナーの木住野彰悟さん(6D)による初めての著書です。

著者が得意とするのは、「らしさ」の設計。対象のアイデンティティをつくるにあたり、個性を宿すミニマムな要素を抽出。デザインを記号化することで、点から面へ広がりをもって展開できるビジュアル・システムを構築します。環境に置かれたときの佇まい、目に映るトーンやディテールを純化し、新しいけれど決して異質ではない、あるべき姿に収束させていきます。自身の仕事は「ブランディング」ではなく、「コミュニケーションの質を上げること」だといいます。

本書では、ヒアリングやリサーチから、プレゼンテーションを経てデザインの実装を見届けるまで、デザイン業のすべてを棚卸しし、グラフィックデザイナーの営みと戦略の全貌を明らかにします。日々の仕事に悩みながら取り組むデザイナーや、これからのキャリアを模索する若手にとって、ビジュアルコミュニケーションのあり方や、デザイナー/組織としてどう成長していくかの手がかりとなる一冊です。

最初のパート「デザインの記号化」では、対象のアイデンティティを見出し、ビジュアルとして立ち上がらせる発想のプロセスにフォーカスします。
真ん中のパート「アイデアの外側」では、現場での経験や他者との関わりを通して、伝える力を養い、デザインを現実にしていくプロセスにフォーカスします。
最後のパート「自走と伴走」では、個人の力だけでは届かない領域に光を当てます。 組織や社会の中にデザインを定着させ、持続的に機能させるためのスケールや時間について考えます。

ISBN:978-4-8025-1327-2
定価:本体2,600円+税
仕様:A5判/240ページ/小口塗装
発売日:2025年9月18日
著者:木住野彰悟
デザイン:木住野彰悟(6D)、廣山鈴佳(6D)

Profile

木住野彰悟(Kishino Shogo)
東京都出身。2007年にグラフィックデザイン事務所6Dを設立。アートディレクター・グラフィックデザイナーとして、企業や商品のビジュアルアイデンティティを中心に、ロゴやパッケージデザイン、空間のインフォメーションデザインまで幅広く手掛ける。近年の主な仕事に、EXPO2025「大阪ヘルスケアパビリオン」のアートディレクションとグラフィックデザイン、「不二家洋菓子店」のリブランディング、「2024年度グッドデザイン賞受賞展」のグラフィックデザイン、「旭川市デザインシステム」「前橋市敷島エリアグランドデザイン」のアートディレクションとグラフィックデザイン、「京都 新風館」「神奈川県立図書館」のVI・サイン計画、「小田急線登戸駅」ドラえもんサイン、「LOTTE ZERO」パッケージデザインなどがある。D&AD、カンヌライオンズ、アジアデザイン賞、東京ADC、JAGDA、サインデザイン賞、パッケージデザイン賞など国内外で受賞多数。
https://www.6d-k.com/

Contents

Ⅰ デザインの記号化

 1 ビジュアル・アイデンティティとは
 ビジュアル・アイデンティティの作用/ロゴは入口のひとつにすぎない/ブランディングでもない/見直しのときがくる/成功の条件/アイデンティティの射程/源流に立つデザイナー

 2 オーダーとリサーチ
 依頼を育てる/頼られることからはじまる/部分に全体で返す/対象を知る力/頷きの先にあるもの

 3 個性が立ち上がる条件
 立ち位置から生まれる/知らなくても、見ればわかる/間違った穴を掘り続けない/コンセプトは作戦である/ここにしかない輪郭/個性が絵になるとき

 4 点の抽出
 一目で、届く/できないから、見えること/絵の強さ/生き残る絵/粒と風景/野に放つとき

 5 「らしさ」の設計
 雰囲気の設計図/中心から離れて/ふたたび、中心へ/「らしさ」のない世界で/一筋のかたち

 6 情報のある風景
 情報が佇む場所/開かれた案内/はじめから、そこにある/つくる前に、つくる/更新という要件/闘いの数


6Dの仕事


Ⅱ アイデアの外側

 7 経験と環境
 スタッフの時代/結果は段取りで決まる/吸収したものを抱えて漕ぎ出す/手から滲むかたち/手ざわりのある実験/感覚の採集

 8 ロードマップ
 いい絵の手前で/いいデザインがわかる/いい理由を説明できる/いいデザインの方程式がわかる/わかるを、続ける/思考の地図を渡す

 9 ディレクション
 導く立場/打ち合わせに照準を定める/チームを動かす解像度/自覚が生む成長/場をつくる責任

 10 コミュニケーション
 実務としてのデザイン進行/なぜ声がかかるのか/見積りは対話である/雑になるくらいなら、やらない/進め方を握る/疑問が導く場所へ

 11 プレゼンテーション
 「まわり」から届ける/理解されるための仕掛け/舞台を整える/量は裏切らない/違和感に耳をすます

 12 評価と発信
 見つけてもらう努力/評価がつなぐもの/普遍を探す旅/発信は編集である/背伸びのデザイン


Ⅲ 自走と併走

 13 チームの組成
 働き続けるための場所/デザインしない人のいる組織/未来を先に動かす/つなぐチーム/備えるためのスケール/仕組みで回す

 14 システムの構築
 求められるデザインシステム/使う人のデザインになる/浸透のその先に/ システムは届くためのかたち/構造が場所をつくる

 15 デザインの定着
 馴染ませる技術/時間のなかで育つもの/実装のそばに/フェードアウトの心得/あいだの存在

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