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未来を創るストラテジックデザイン 新しい価値の構想に向けた、戦略としてのデザイン入門
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未来を創るストラテジックデザイン
新しい価値の構想に向けた、戦略としてのデザイン入門

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¥3,520 (税込み)

Description

ミラノ工科大学で培われてきた「ストラテジックデザイン」の
学術的かつ実践的知見をまとめた専門書、待望の邦訳版

本書は、デザインスクールの世界的名門・ミラノ工科大学のデザイン学部長が編纂した、ストラテジックデザインの学術的・実践的知見に基づく初の書籍です。
「ストラテジックデザイン」とは、人間・社会・環境を結び直し、未来を構想する、戦略的なデザインの営みと実践です。従来のデザインの定義を超えて、医療・教育・気候変動などの⼤局的なシステム上の課題にも対応し、問題へのアプローチ⽅法を再定義し、⾏動の機会を特定し、意思決定のプロセスに貢献します。
本書ではストラテジックデザインがミラノ⼯科⼤学でどのように発展してきたかを辿りながら、その実践、⼿順、ツールを体系的に整理するとともに、多様な適⽤事例を探求しています。序文はロベルト・ベルガンティが執筆。日本語版は九州大学大学院芸術工学研究院ストラテジックデザイン部門で助教授を務める羽山康之氏による翻訳+書き下ろしの新章を収録し、入門書にふさわしい内容に。事業開発、社会変革、デザイン経営、アントレプレナーシップを促進したいすべての人たちへ贈る、理論と実践の手引きの書です。


<推薦コメント>

デザインとはもはや、社会・環境・事業や組織、そして人間活動にいたるまで、その表層的現象の裏にある深淵そのものに迫るアプローチであり、そこから未来に向けて再編、再構築、再創造を行うための唯一無二の手段である。本書が、単なるアイデア発散や短絡的イノベーションといった類、あるいはその手段として誤解されることもあったデザインに対して、未来変革へ向けた最重要な戦略と位置付けられることへのエンパワーメントとなることを期待する。
──野崎 亙(株式会社スマイルズ 代表取締役社長 兼 CCO)

ストラテジックデザインは、未来の地図そのものを描き換える実践であり、既存の地図を読むデザイン戦略とは位相が異なる。ミラノ学派が描くこの視座は、かつてのイタリアンデザインへの憧憬を鮮やかに更新し、日本のデザイン観に新たな地平をひらく。
──八重樫 文(立命館大学 経営学部/デザイン・アート学部 教授)

米国の大学が中心になって提案された「デザイン思考」は世界中に大きな影響をもたらしたが、20年あまりが経過し、企業経営の中でのその現在位置が再検証されつつある。世界のデザイン学研究において長くリーダー的立場にいるミラノ工科大学の研究者たちはこの問題をどう捉えているのか。それがわかる一冊である。
──鷲田祐一(一橋大学大学院 経営管理研究科教授)

ISBN:978-4-8025-1352-4
定価:本体3,200円+税
仕様:B5判変型/172ページ
発売日:2025年12月17日
編著:ジャンルカ・カレッラ、フランチェスコ・ズーロ
翻訳:羽山康之
翻訳監修:牧尾晴喜
デザイン:駒井和彬(こまゐ図考室)

Profile

ジャンルカ・カレッラ
ミラノ工科大学デザイン学研究科の博士(PhD)。同大学のデザイン学部長が率いる「デザインとアントレプレナーシップ」代表団の一員であり「ビジネスのためのデザイン思考」観測所のディレクターも務める。欧州の研究プロジェクト(Horizon Europe、Horizon 2020、Interreg、Erasmus+)および応用研究プロジェクトに従事。また、マサチューセッツ工科大学(MIT)の客員研究員としてミラノ工科大学とMITの双方を横断する研究および取り組みを推進。主な研究領域はデザイン思考、ストラテジックデザイン、サービスデザイン、デザインマネジメント、アントレプレナーシップ。プロダクト・サービス・システム・デザインおよび経営工学を背景とし、デザインが企業のイノベーション創出をどのように支援しうるか、また企業がデザイン(思考)を導入する際に直面する障壁をいかに乗り越えるかに焦点を当てて研究を行う。アントレプレナーシップ領域のプロジェクトにも取り組み、スタートアップがデザインとビジネスの両軸を統合することを支援し、デザインの役割と価値を明らかにしている。

フランチェスコ・ズーロ
ミラノ工科大学デザイン学部長。プロダクトデザインおよびストラテジックデザインの教授を務める。ミラノ工科大学デザイン学研究科におけるDesign + Strategies研究グループのディレクターであり、同大学の「ビジネスのためのデザイン思考」観測所およびADI(イタリアデザイン協会)Indexの科学委員会メンバーでもある。デザイン導入を戦略に組み込みたいと考える国内外の企業および公的機関のアドバイザーを務めてきたほか、複数の欧州研究プロジェクト(Horizon Europe、Horizon 2020、Interreg、Central Europe、Erasmus+)の科学コーディネーターや、展覧会のキュレーターとしても活躍している。これまでにストラテジックデザイン、デザイン・ドリブン・イノベーション、組織のためのデザインに関する国際的な学術出版物を100本以上執筆。研究関心はストラテジック、システミック、クリエイティブなリサーチ・スルー・デザインに広がり、ビジネスイノベーションの持続可能な影響や人間の反映を重視している。

翻訳:羽山康之
九州大学大学院芸術工学研究院ストラテジックデザイン部門助教。ミラノ工科大学大学院デザイン学研究科博士(デザイン学)。一橋大学商学部・商学研究科経営学修士を経て、デロイト・トーマツ・コンサルティングにて経営コンサルタントとして勤務。デザインによるイノベーションの方法に魅力を感じ、ミラノ工科大学に留学。株式会社AXISにてストラテジックデザイナーとして企業の新事業、製品・サービス開発を支援。専門はストラテジックデザイン、製品サービスシステムデザイン(PSSD)。現在、ミラノでの研究から「世界創造としてのデザイン(Design as Worldmaking)」の理論を構築し、デザインによる物語(ナラティブ)がいかにしてよりよい世界をデザインし、実現できるかについて研究。企業や起業家、行政とデザインと経営の学際的領域で研究とプロジェクトを推進している。

Contents

日本語版序文(羽山康之)
序文(ロベルト・ヴェルガンティ)

CHAPTER 1 ストラテジックデザイン:いま私たちはどこにいるのか?
1.1 デザインの戦略的役割:歴史的背景
1.2 ミラノにおけるストラテジックデザインの原体験
1.3 ミラノ工科大学におけるストラテジックデザイン修士課程
1.4 プロダクト–システムにおけるストラテジックデザイン
1.5 ストラテジックデザインとブランディング
1.6 戦略と問題解決:デザイン思考
1.7 戦略的行為としてのメタデザイン
1.8 システミック・ビジョンとサステナビリティ

CHAPTER 2 組織におけるデザインの進化的役割:解釈フレームワーク
2.1 フォーディズム的構造から適応型システムへ
2.2 デザインと生産を軸にした2軸マトリクス
2.3 完全統合型企業
2.4 ピュア・プロデューサー型企業
2.5 エディター型企業
2.6 デザイン・ディベロッパー型企業

CHAPTER 3 組織におけるデザインの戦略的役割:従業員エンゲージメントを育む
3.1 組織におけるデザイン:理論的導入
3.2 創造的自信を通じてエンゲージメントを育む
3.3 従業員のエンゲージメントを促す条件をデザインする
3.4 デザインによる従業員体験の再構築:5つの示唆

CHAPTER 4 組織におけるデザイン(DIO)からシステムにおけるデザイン(DIS)へ
4.1 組織におけるデザインの戦略的役割:理論的導入
4.2 ストラテジックデザイン研究と実践が直面する現在の課題
4.3 ストラテジックデザインの展望と今後の方向性
4.4 ストラテジックデザインの責任に関する省察

CHAPTER 5 オープン・イノベーション・プロセスにおけるストラテジックデザインの貢献
5.1 オープン・イノベーション:理論的序論
5.2 クローズド・イノベーション vs オープン・イノベーション
5.3 クローズドからオープン・イノベーションへの移行:浸食要因
5.4 オープン・イノベーションのプロセス
5.5 コラボレーションのアーキテクチャ(協働の構造)
5.6 企業におけるオープン・イノベーションの導入フェーズ
5.7 オープン・イノベーションの利点と導入における課題
5.8 企業におけるオープン・イノベーション導入の評価:オープン成熟度フレームワーク
5.9 中小企業におけるオープン・イノベーション
5.10 オープン・イノベーション・プロセスにおけるストラテジックデザインの役割

CHAPTER 6 ストラテジックデザインとサステナビリティ
6.1 サステナビリティ:理論的導入
6.2 デザイン、サステナビリティ、戦略:サステナビリティ課題に取り組むためのストラテジックデザイナーの態度とスキル
6.3 持続可能性のためのデザインにおける戦略的役割

CHAPTER 7 体系的な近接性(システミック・プロキシミティ):ストラテジックデザインとサービスデザインが社会変革を促進する仕組み
7.1 近接性の都市:理論的序論
7.2 多様性・共生・ケアを包摂する─「近接性の都市」の実現に向けて
7.3 「近接性の都市」を体系的かつ戦略的な枠組みへと展開する
7.4 ケーススタディ
7.5 システム思考とデザイン実践の省察

CHAPTER 8 体験デザインの戦略的価値
8.1 ユーザー体験:理論的序論
8.2 学際的視点と戦略的洞察によるUXの探求
8.3 最適な体験を生む相互作用:ユーザーのニーズ、目標、ペインポイント
8.4 ユーザーエクスペリエンスにおけるユーザビリティとインタラクション
8.5 ユーザーエクスペリエンスにおける一貫性
8.6 UXデザインのための実践的提案

CHAPTER 9 組織内におけるストラテジックデザインの実践方法
9.1 実際の事例における応用
9.2 ストラテジックデザインのツールとその応用
9.3 得られた効果

CHAPTER 10 世界創造のためのストラテジックデザイン:現実世界を再構築し、未来を創造するナラティブの役割
10.1 デザインナラティブ:理論的イントロダクション
10.2 ナラティブの構成力:戦略とイノベーションにおける文化的メカニズム
10.3 デザインナラティブ・ワールドメイキング(世界創造としてのデザイン)のフレームワーク
10.4 デザイナーというワールドビルダー
10.5 ケーススタディ:デザインナラティブによる「世界創造」の実践
10.6 実践と教育への含意─世界創造としての視座がひらくデザインの未来

Errata

初版第1刷
p.27
本文8行目 脚注番号
誤:[15]
正:[16]
p.33
本文下から9行目 脚注番号
誤:[9]
正:[10]
p.34
本文3行目 脚注番号
誤:[8]
正:[11]
p.57
本文下から9行目 脚注番号
誤:[20][21]
正:[20][21][22]
p.85
本文下から6行目
誤:〜形成される。
正:〜形成される[37]。
p.170誤:著者プロフィール
正:訳者プロフィール
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