記憶に残るブック&マガジン 時代を編集する9人のインタビュー集
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記憶に残るブック&マガジン
時代を編集する9人のインタビュー集

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  1. 記憶に残るブック&マガジン 時代を編集する9人のインタビュー集
¥2,420 (税込み)
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あれもこれも、“編集者”の仕業です

現代における“編集”や“編集者”とは、一体どんな仕事で、何を考え、どうやって発想をかたちにしているのか? 本書では、“編集”の意味を幅広くとらえ、本や雑誌、そのほかさまざまな企画を創り続ける9人のキーパーソンにインタビューを行い、“編集”に対する想いを探る。

溢れる情報の中から大事なものを選び取るためのヒントが得られる1冊。

対談編集者|本文より一部抜粋

幅允孝

「BACH」ブックディレクター
 ーー 実は、本を読むのと人に会うことで、僕の人生の8割は充足できるんじゃないかと思っています。僕は自分を含め、人は思ったほど遠くには飛べないと思っているから、自分ができないことをできる人がまわりにどれだけいるか、それが勝負だと思っています。つまり“他人好き”なんですよね。 ーー

箭内道彦
「風とロック」編集長
 ーー あの頃は格好いいデザインをできない自分を全否定された気持ちだったけれど、格好いいデザインじゃないけれども強いものを作ることができるよ、ということを、自殺する寸前だった20代の僕に見せてやりたい、という気持ちがある。 ーー

田中杏子
「Numéro TOKYO」編集長
 ーー 「そんなことできないです」なんて言いたくないから、「やったことないけれど、できますよ」って言い続けてきたんです。ある意味、自分で自分をすごく大きく見せてしまう。それで、後で必死になって調べたりするんですけれど(笑)。 ーー

ルーカス・バデキ・バルコ
「Paper Sky」編集長
 ーー 「やりたい放題」というと簡単に聞こえるけど、やりたいことをやるって実はものすごく難しいから、自分がやりたかったことを頑張ってやろうとした、という感じかな。 ーー

鈴木芳雄
「BRUTUS」副編集長
 ーー お酒を飲んだり一緒にゴルフをすれば人脈ができると思っている人もいるけれども、仕事で活かすことのできる人脈は仕事でしかできない。お互い満足できる仕事をして、そこから人脈が始まっていくわけだから、最初から人脈があるという話ではないと思う。 ーー

米原康正
写真家、編集者
 ーー 好き嫌いなんて編集者が言っている場合じゃないんだよ。あらゆることを知ったうえで、そこに対してどう本を作っていくのか、ということが重要なのにさ。「こんなの海外のクリエイティブに比べて格好悪いから、俺はやりません」なんて言ってるやつに限って、外国の本ばかり並べていたりして、ヴィジュアルだけパクって悦に入っていたりとか。 ーー

菅付雅信
編集者
 ーー 編集者には「自分はクリエイターだ」という意識を持っている人が非常に少ない。作ったものに対して、「これが自分の作品です」と言い切れて、その人ならではのテイストを売りにしている人があまりに少ないと思うんですよね。 ーー

赤田祐一
「dankaiパンチ」編集長

 ーー あと何かあるとしたら好奇心なのかな。好奇心を持ち続けることが一番大事なんですよ。「何かを作りたい」という初期衝動は誰にでもあるわけだから、誰でも1冊くらいは満足のできるものを作ることはできる。でも、その衝動を2冊目からも継続していくということ、これがけっこう大変なんですよね。 ーー

いとうせいこう
「Planted」編集長
 ーー 編集ということだし、さらにいえば企画ということです。つまり“企てる”ということでしょう? そういうと不穏な感じがするけれど、それが人をわくわくさせるということにつながるわけで、今は不穏な感じがない時代だよね。でも、そもそも編集には不穏な感じがないといけない。 ーー

ISBN:978-4-86100-588-6
定価:本体2,200円+税
仕様:224ページ/A5版
付属物:なし
発売日:2008年11月12日
インタビュー・編集:深沢慶太
写真:小山泰介
デザイン:川上俊(artless)

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