【トークイベント】『井上俊之の作画遊蕩』(KADOKAWA)『アニメーション〈動き〉のガイドブック』刊行記念トーク in JAniCA 「キーポーズ」とは何か 井上俊之 × 稲村武志 × 高瀬康司
ビー・エヌ・エヌでは、2024年3月に『アニメーション 〈動き〉のガイドブック 伝わる表現の基礎講座』を刊行いたしました。また、本書内の対談記事でも取り上げている井上俊之氏のご著書『井上俊之の作画遊蕩』(KADOKAWA)が4月に刊行となりましたことを記念して、刊行記念トークイベントが開催されます。
アニメーションの「作画」をテーマとしたこの2冊には、ともに日本では まだ馴染みの薄い「キーポーズ」という言葉が登場します。
では、この「キーポーズ」とはどういった概念なのでしょうか?
「キーポーズ」という言葉をめぐっては、少なくとも日本では、 未だ統一的な定義がありません。
『〈動き〉のガイドブック』と『井上俊之の作画遊蕩』の間でも、 大枠としての使い方と重要性の認識は共有しつつも、 前者は動き、後者はレイアウトという異なる文脈で用いられています。
本講座では、この「キーポーズ」という未整備ながらも、 これからの作画表現における基礎となるだろう概念をめぐり、 登壇者が理論的・歴史的・実践的に紐解きながら検討します。
またそのことを通じて、作画をめぐる技術的な問題を乗り越えるための ヒントを提示するとともに、アニメーションをめぐるより合理的な 制作システムを模索します。
【概要】
・日時:2024年6月9日(日)15:00(開場14:40)~17:00
・会場:Three Eight Nine MITAKA
東京都三鷹市下連雀3-37-31
JR三鷹駅南口より徒歩4分
・参加費:
アニメ業界でお仕事をされている方:無料
一般(※アニメ業界以外の方):2,000円
・お申込みと詳細:こちらのJAniCA様のページよりご確認・お申し込みください。
【出演者】
井上俊之:アニメーター、スタジオジブリ所属
参加作品(役職):『AKIRA』(原画)、『魔女の宅急便』(原画)、 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(原画)、 『彼女の想いで』(キャラクターデザイン・作画監督)、 『人狼 JIN-ROH』(副作画監督・レイアウトチェック・原画)、 『千年女優』(作画監督・原画)、『電脳コイル』(総作画監督・作画監督)、 『おおかみこどもの雨と雪』(原画)、 『エヴァンゲリオン新劇場版:Q』(作画監督・原画)、 『さよならの朝に約束の花をかざろう』(メインアニメーター・作画監督補佐・原画)、 『鹿の王 ユナと約束の旅』(チーフアニメーター、作画監督補佐)、 『君たちはどう生きるか』(原画)など
稲村武志:アニメーター、プロダクション・アイジー所属
参加作品(役職):『千と千尋の神隠し』(原画)、『猫の恩返し』(作画監督補)、 『ハウルの動く城』(作画監督)、『ゲド戦記』(作画監督)、 『崖の上のポニョ』(作画監督補)、『コクリコ坂から』(作画監督)、 『風立ちぬ』(原画)、『思い出のマーニー』(作画監督補)、 『君の名は。』(原画)『メアリと魔女の花』(作画監督)、 『君たちはどう生きるか』(原画)、『屋根裏のラジャー』(原画)など
高瀬康司:アニメーション研究、東京都立大学非常勤講師
編著:『アニメ制作者の方法――21世紀のアニメ表現論入門』(2019年、フィルムアート社)、『井上俊之の作画遊蕩』(KADOKAWA、2024年4月)
監修:『美術手帖』2020年2月号「特集:アニメーションの創造力」 審査員:毎日映画コンクールアニメーション部門最終選考委員(2020年/第75回~)など