【オンライン視聴チケット】 永原康史 × 村上由鶴 「BMCを視る:写真から読み解く」
『ブラックマウンテンカレッジへ行って、考えた』 連続講義シリーズ 第2回
Description
<日時・場所>
2025年3月13日(木)19:00〜21:00
イベントスペース・amu(東京都渋谷区恵比寿西1丁目17-2)
定員:30名
→会場参加のチケットはこちら
※アーカイブ配信あり。会場参加 or オンライン視聴でもご視聴いただけます
<連続講義の概要>
昨年12月、弊社より『ブラックマウンテンカレッジへ行って、考えた』を刊行いたしました。本書は、グラフィックデザイナーの永原康史さんが、20世紀を代表する芸術家が教え/学んだ「ブラックマウンテンカレッジ(BMC)」を丹念に調べあげることで、その実態と可能性について記した一冊となります。
BMCを紹介する洋書は多くあるものの、こと日本において、これまでまとまったかたちで紹介されることが少なかったこともあり、BMCはバウハウスなど他のデザイン/アートスクールと比べてよく知られているとはいえません。
そこで、書籍のPRも兼ねた全3回のトーク企画を通して、BMCを知るための入り口を増やすとともに、その現代的な意義をさまざまな角度から検討いたします。永原さんが現地のフィールドワークによって得た資料や写真と、それぞれの領域からお招きしたゲストの応答を交えつつ、社会、写真、デザイン・アート、コミュニティなど、現在とBMCとのつながりを見出す連続トークイベントです。
→第1回「BMCを知る:旅の途中のはなし」
→第3回「BMCから考える:デザイン/アートのコミュニティ」
<イベント内容>
第2回「BMCを視る:写真から読み解く」
スピーカー:永原康史
ゲスト:村上由鶴
本書は、永原さんが1933年製のライカを手に入れるところから始まります。BMCが開学したのも1933年。パーソナルなカメラの普及期と重なっていたことに加え、新技術を積極的に取り入れたバウハウスの影響もあってか、BMCの資料にはたくさんの写真が残っています。それらは活動の記録だけではなく、BMCで暮らした亡命者やクイアなどマイノリティの人びとを考える上でも欠かせないものになっています。
第2回は、写真研究者の村上由鶴さんをお招きし、写真を通してBMCを、またBMCを通して写真について考えます。村上さんのご著書『アートとフェミニズムは誰のもの?』では、アートとフェミニズムのつながりを解説しつつ、両者をわたしたちにとって開かれたものとして語り直しています。またPOPEYEでの連載「おとといまでのわたしのための写真論」では、過去や現在を行き来しながら写真というメディアや行為がどのようにわたしたちと関わり合っているかを平易なことばで探究しています。そんな村上さんから見て、BMCの写真はどのように捉えられるのでしょうか。20世紀と現在を、写真を通してつなぎます。
<登壇者プロフィール>
永原康史(ながはら・やすひと)
グラフィックデザイナー。80年代からコンピュータによるデザインに取り組む。印刷物から、電子メディア、展覧会のプロジェクトまで幅広く手がけ、メディア横断的に活動する。2005年愛知万博政府館「サイバー日本館」、2008年スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。1997年~2006年、IAMAS(国際情報科学芸術アカデミー)教授。2006年~2023年、多摩美術大学情報デザイン学科教授。『日本語のデザイン 文字からみる視覚文化史』(Book&Design)、作品集『よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践』(誠文堂新光社)など著書多数。監訳書にジョセフ・アルバース『配色の設計 色の知覚と相互作用』、カール・ゲルストナー『デザイニング・プログラム』(共にBNN)など。
村上由鶴(むらかみ・ゆづ)
991年、埼玉県出身。写真研究、アート・ライティング。秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻助教。専門は写真の美学。光文社新書『アートとフェミニズムは誰のもの?』(2023年8月)ほか、雑誌やウェブ媒体等に寄稿。
<注意事項>
イベントチケットの転売、配信URLの共有は固くお断りいたします。
<関連書籍>
『ブラックマウンテンカレッジへ行って、考えた』